新卒で入った会社の話しです。
この会社は超ブラックすぎて1ヶ月ちょっとで辞めてしまいました。
ちなみにこれまでに転職は4回しました。
現在に至るまで4度の転職を経験しています。
今では上場しているホワイトな企業に勤めていますが、20代前半はブラック企業で働いていたので四苦八苦していました。
特に新卒で入った会社が超ブラック企業で、社会人になっていきなり大きく躓いてしまったので「人生終わった」と一時期は考えていたくらいです。
これまでの会社歴は以下のような感じです。
- 1社目(中小ブラック):1ヶ月
- 2社目(中小ブラック):3年
- 3社目(メーカー子会社):3年ちょい
- 4社目(大手企業):2年未満
- 5社目(某Sier):現在
何回かに分けて現在に至るまでの過程を書いていきます。
新卒で入った会社がブラック企業だった
専門時代は遊び呆けて資格は何も取らず、成績も最悪でしたが、なんとか東京の品川区にある社員数150人程度の中小企業に内定を貰いました。業種は通信業です。
しかし、ここが最悪の職場でした。
ちなみに住んでいた場所は蒲田駅まで徒歩15分、矢口渡駅まで徒歩3分の5階建てマンションで家賃は62,000円でした。
内定を貰った条件としては下記の通りでしたが…
- 給料18万円+資格手当+残業手当
- 賞与 年2回 4,5ヶ月
- 年間休日110日
上記の条件は全くの出鱈目でした。
まず、資格手当については、会社に入社してから取得したもののみが反映されることを入社後に知りました。
入社前に取得していた資格については一切の手当が出ないのです。
それだけならまだ良いかもしれませんが、最も衝撃だったのは賞与が出ないことでした。
求人要項にはしっかりと年4.5ヶ月と記載されていたのですが、実際はここ数年で1度だけ一律4万円が支給されただけという事実を先輩から知らされたのです。まさに騙されました。
残業手当についても実質出ませんでした。基本給18万円の中に40時間分の残業代が含まれるという含み残業だったのです。
40時間を超えた分は支給されるという話でしたが、支給されるのは最大10時間分だけでした。
つまり、60時間の残業をしたとしても支給されるのは10時間分のみで、残りの50時間は切り捨てというわけです。
年間休日も110日と銘打っていながら、実際は100日もありませんでした。
月に1度、休日を使って「安全講習会」等という訳のわからない名目で会社に呼び出されていたのです。
当然、給料は出ませんでした。
仕事内容は単なる土方
ネットワークエンジニアとして入社しましたが、ネットワークエンジニアとは名ばかりの何でも屋でした。
主に行っていたのはビルの屋内配線工事です。
汚い作業着とヘルメットを着て、ビルの天井裏や床の下に潜ってネットワーク回線を物理的に接続するだけという仕事です。
何でも仕事を請け負っているのか、人によっては瓦礫処理とか屋外工事までやってるようでした。
僕は屋内配線工事と携帯電話の電波を探るだけの仕事しかしていないので、屋外工事の話は詳しくはわかりません。
残業時間は月に100時間超
朝の出勤時間は8時10分。
始業時間は9時と求人票には記載されていたのですが、新卒は朝早く来て社内を掃除しなければならない文化があったのです。
今ではあり得ないことだと思いますが、右も左もわからない新卒だったのでこれが普通なのかと思いました。
入社して一週間はビジネスマナーを学ぶためのショボイ研修を受けました。
その後は先輩について回ってビルの配線工事に出向き、工事を終えて帰ってくるものの、19時、20時になっても先輩たちが一向に帰る気配がありません。
帰っていいよとも言われません。誰一人帰ろうとする人がいないのです。
21時頃になってポツリポツリと帰り始め、その頃になってやっと先輩たちが「そろそろ帰っていいよ」と言うのです。
入って二週間はこんな感じの日々が続きました。
入社して二週間を過ぎた頃、別の仕事をすることになりました。
某携帯電話の電波状況を東京のあちこちに車で移動して測定するという単純作業です。
これが最悪でした。測定結果の納期が短かったのか凄まじい残業を求められたのです。
朝の出勤時間はより早くなり、7時には出勤せねばなりませんでした。
7時に出勤し、ボロい社用車で東京のあちこちで電波の測定を行い、昼休憩も無しで走っては止まって計測、走っては止まって計測を行っていました。
終わるのは毎日終電の23時30頃です。
土日も関係なく朝の7時に出勤して終電まで電波の測定をしていました。
そういえば、この電波状況を測定するための機器を車に取り付ける際、単にガムテープで貼り付けているだけだったのですが、頭のおかしな先輩が新卒の僕達(4人いました)に対し、むかつくくらい高圧的かつ得意気に、
「よ~く見てろよぉ…!!?」
「ガムテープのこの貼り方が大事なんだからなぁ…!?」
と目玉をギロリとしながら僕達を睨みつけ、カッコつけながら新卒の僕達に教えているその姿は滑稽以外の言葉がありませんでした。
ただガムテープでペタペタと張りつけているだけなのに…。
底辺のブラック企業にはこういった頭の悪そうな人間が沢山いるのです。
勉強もせず遊び呆けていた自分を少し呪ったこともありました。
長いので分割します。