「喫煙席でいいですか?」

某客先で仕事。

相手方と6人で食事。

「食べられないものとかありますか?」

「魚介類以外なら大丈夫です」

「喫煙できるお店でいいですか?」

「…まぁ…大丈夫です…」

…僕にとっては嫌いな食べ物よりタバコのほうが辛いんだ。

てかこのご時世に僕以外全員が喫煙者ってどーゆーことよ。

おかげで飯は不味くなるわ服は臭くなるわで散々な飯だった。しかも客いるし。

頼むから「では1時間後にこの場所で」って言ってくれ!!

社員証無いと入館できないのはどうでもいいから時間待ち合わせにしてくれ!!

僕は一人で食いてーんだよ!!

まぁ、いいお客さんなんだけどね。気遣いもできるし、色々教えてくれるし。

しかし「喫煙席でいいですか?」だけはだめだ。タバコが死ぬほど嫌いな僕にそれはマジで駄目だ…。

早くこの世からタバコなくなんねーかな…って思いながら飯食ってた。まずかった。

夜ご飯。

勤めてる会社には何社かのグループがあって、今日は子会社の人と一緒に仕事もしたんだけども、僕より全然若いのに僕よりも全然テキパキと仕事してて驚いた…。

その人達をまとめてるのが別部署の先輩だったんだけども、その先輩が作ったプログラム(みたいなもの)がかなり上手く出来てて、数日かかると客が見積もってた業務内容が今日1日で全て終わってしまって驚いた。

すげえわ。いつの間にこんなの作ってたんだって、お客さんも驚いてた。

数日分の人件費が浮いたんだもん。優秀だよな。

うちの会社にも優秀な人がいるんだな…って思ったけど、同年代で言えば大体の人が僕より収入全然多いし、頭いい大学出てる人もそこそこいるんだったわ。

そうだ、僕は落ちこぼれだった。なんか忘れてた。

僕よりダメな真面目系な無能(のくせに先輩面したがる)が近くにいるから、自分はそこそこ出来るんじゃないかと勘違いしてた。

口に出してはいないけど心の中でも謙遜しなければならない。

しかし僕もだいぶ腰が低くなった。

グループ会社の新卒や2年目の方と接しても絶対に敬語だしな…。一人称も「僕」。先輩振ることなんて絶対しなくなったし。

まぁそれにはわけがあって、数年前にある後輩に強くあたりすぎてしまって、それから自責の念にかられて辛い思いをしたことが原因なんだけどな。

それ以来、後輩に対しては絶対に強く当たらないようにしようと心に決めたんだ。

大体さ、何かを指摘しようにも、僕ができていないことが多すぎて、指摘する立場にもないんだよね。

提出物の期限守れないしさ。常に下から数えたほうが早い。ああ、今日も提出物の期限切れが2件あったんだった…。

うち一つは期限がかなりやばいってことで上司がわざわざ訪問してた客先まで出向いてきたっけ。「だめだよ~」って優しく言ってくれて。なんか、ダメ社員ですいません…。