「話している最中に何を話しているのか分からなくなる」
思考が止まる、言葉に詰まる・・・。
僕は人前で話しをするのが昔から苦手だった。元々苦手なのに加えてそこに緊張という要素が加わると、頭が真っ白になって論理的な話しができずに「フリーズ」してしまう。
この本は、そんな風に脳がフリーズしてしまう原因を、様々な事情で脳がフリーズ状態に陥っている患者を元にわかりやすく事例としてあげ、フリーズに陥っていく原因とその対策が書かれている。著者は脳神経外科の医者。
頭が真っ白になる、ウマくしゃべれない、昔から治したいと思ってはいた。それに人間を人間たらしめているのは思考ができるからであって、本格的にボケてしまってはそれは人間モドキでしかないと考えているので、そうならないようにしたいと思っていた。
出来る限り脳を若々しく、そして僕の弱点を克服できるように真剣に読んだ本だったが、とてもわかり易く今後の人生に役立つ事が書いてあった。
特に、パターン的・反射的なことばかりしているとボケやすくなることが理解できた。国語や社会教師がボケやすいと言われる所以は、同じことを反射的・パターン的に繰り返し教えているためだと書いてあって、なるほどなぁと思った。
本書から学んだこと
- 脳はボケやすくなるように出来ている
- 脳は環境によって作られる。誰でもボケる。
- ボケと認知症は違う
- 話しは最善を尽くしても完璧には出来ないので失敗しても「まぁいいや」と思う
- 言語体系が違いすぎると聞き取れないので平易な言葉を意識する
- 常に新しいことに挑戦していく
- 思考系は感情系を抑えている。思考系を鍛えて感情を抑えるようにする。
- やる気も環境によって作られる
特に心に刻んでおきたいなーと思ったのは↓。
若いころに頑固でいるというのは大変なことです。自分が正しいと信じ、またそれが実際に正しくても、考え方を変えなければ前に進めないことがいくらでもあるし、いろいろな人の話を真剣に聞いて、そこから学んでいかないと、なかなか道は開かれていきません。
そういうことを感情を抑えながらやっていかなければならないので、これはなかなか大変なことです。
僕、自分で言うのも難だけど独善的で頑固者だからね。
価値観の異なる話しであっても、理の通った意見は聞くようにしようと思う。
脳がボケないように、定期的に読み返したいと思う。なので買っておくことにする。
最後に、「思考系が感情系を抑えている」という事が書いてあって、それはつまり、「思考系が抑えきれないほどに感情系が暴走すると、感情が表に出る」ということでもある。
これが、人が本気で恋愛をするとアホになってしまう理由である。
つまり・・・前の彼女に本当アホなことをしてしまったのは・・・そういうことなんだなと。
思考系鍛えなきゃな。