ぷち出世して悩みが増えた

最近、休日にも仕事のことを思い出して嫌な気分になる。理由は小さな出世をしてしまって、やることがかなり増えて負担や責任が大きくなったからだ。給料は変わらないのにな・・・。

出世願望が強い人のようにバトルタイプの人間にとっては出世は喜ばしいのかもしれんが、僕のような出世したくない非バトルタイプの人間にはウザったいことこの上ないのだ。僕はいつまでも誰かの下で責任もあまりない楽なことだけをしていたい。

・・・そう思う一方で、「人に認められたい」という欲求もあり、まさに今ジレンマに苛まれている。

仮に今、「やっぱこの仕事はできません」とか言ったり、わざとミスしたりして仕事が出来ない振りをすれば、ポジションを下げられて今まで通り楽な業務をできるのだが、そうすると「つかえねーやつ」の烙印を押されてしまって、居心地が悪くなるのは必然となってしまう。

実際、先輩の中でそういう人がいて、僕より何年も先輩なのだが、入社して1年の僕よりポジションが下だったりする。当然、周りの評価もそんな感じになる。

でも、少し離れたところから考えると、実はその使えない先輩は勝ち組であったりする。なぜなら給料は僕と変わらないどころか在籍年数分もっと貰っているのに(うちの会社は年功序列なのだ)、楽な仕事ができるわけで、周囲からの「使えねーやつ」って空気だけ無視してれば基本的には定時で上がられるし責任も少ないわけだしね。

今の会社ってか僕の部署は陰湿なイジメみたいなのは皆無なので、仮に使えないやつがいたとしても誰も露骨に態度には出さない。陰険ではあるが裏で軽く言われているだけだ。

だとすると、わざと使えない奴の振りをして、ポジションを今よりも下げて、楽な仕事をし続けるほうが理にかなった選択だとはわかっているのだが、僕は男だからかはわからないが期待にはある程度応えたいという欲求と、使えねーやつと思われたくないという自尊心があり、無理に頑張って今のポジションをできるように無駄に努力してしまう。

実際、休日の今日でも、「どーしたら早く今の新しい業務をできるようになれるか」的なことを考えてしまうことが結構あって、僕の一度しかない大切な人生が仕事に汚染されてしまっている。一体なんのために生きているのかと自問自答することが多くなってる。

あーあ、本当くそだりーなぁ。

会社を辞めて悩みのない人生を送りたいものだけど、今のところ安定したお金を得るには、僕にとっては会社勤めが最も安定しているのは事実なので、しばらくはこの呪縛からは逃れられそうになさそうだ。