僕の部署で結婚ラッシュが続いている。10個下の後輩2人も結婚することが決まったそうだ。グループ会社の後輩は転職を考えて行動しているらしいという話しも聞いた。
もうすぐ33歳。結婚…転職…思い悩む年齢。
仕事から帰宅し、食事を摂る。食後にコーヒーを飲み、髪の毛をガシガシと弄りながら人生について考える。パラパラと抜けゆく髪の毛を横目に、人生について考えているのか、考えていないのか、よくわからぬまま、無駄に時間を浪費する。コーヒーを飲み干す。何も考えは進展しない。どうすれば良いのかよくわからない。
選択肢は色々ある。しかし現状で気軽に試せるような選択肢などはない。だからこそ思い悩む。僕がより幸せに生きるためにはどうすれば良いのだろうか。考えても答えは出ない。出るわけがない。
今日のようなしんみりと寒い一日は物思いに耽るのも悪くはないが、人生という広大で壮大で失敗の出来ないテーマは答えがないので悶々としてしまう。
…色々とやらなければならない事が沢山ある。転職活動。資格試験。住民票移動。免許更新。何もかもが面倒臭くて一歩が進まない。転職活動も、資格試験も、全て今週に予定があるが、一切何もしていない。今動かなければいつ動く?僕はだめな奴だ。
婚活もそうだ。少しでも結婚を考えるのなら、32歳というまだ女性に相手にされる年齢のうちに動かなければならないのに、何一つ動いていない。今動かなければいつ動く?頭ではわかっているが、体が動いてくれない。命令が行き届かない。
そうして毎日、無為に一日を過ごす。今日だってそうだ。定時にあがって家に帰宅したのは18:30。それから僕は一体何をしていた?何にもならないネットサーフィンをし、ボンヤリと人生について考えるも考えている振りだけ。そうして一日が終わっていく。
僕はこの先、どう生きて行けば幸せに生きられるのだろうか。朧げにこう生きてみたいと妄想はしたりする。そういったなんとなくの直感を信じて生きていくほうが良いのだろうか?
僕は、僕の事をわかっているようでよくわかっていない。少なくとも20代の何も考えていなかった頃と比べればわかってきたようにも思えるが、まだまだ知らないことだらけだ。自分の心はまるで探索のできぬ深海のようだ。潜りたくても潜ることができない。だからどう生きて行けば望ましいのか、よくわかっていない。結婚もなんとなくしたくないだけで、本当のところはどうなのか、よくわかっていない。
…そういえば今日、グループ会社の後輩が、転職活動をしたいけど休むと迷惑がかかるから休みづらい等と言ってきた。何をくだらぬことを。「お前は何のために誰のために働いているのか一度考えたほうがいい。僕だったら情などに左右されはしない」、と言った。
普段の他人に興味の持てない僕なら「大変だなぁ」くらいしか言わないものを、転職活動に悩むその姿に自分を重ねてしまい、本音で話してしまった。
省みれば、以前の会社は利用して辞めたのだった。会社にも上司にも周囲にも愛想が尽き、このままでは利用されボロ雑巾のように捨てられるのは目に見えていたので、それならばと逆に利用してやると思い出したのが28歳の夏だった。
…、まとまりもないまま、暗い内容のまま、たまには日記を終わらすことにしよう。まとまりもないまま終わる。それは、どう人生を歩めば良いのかわかっていない現実の僕の感じとなんとなく似ている。