沖縄旅行3日目 しばらく島に移住したくなった

2月17日の日記です

昨夜は夜のビーチに1人で出かけ、飽きるまで夜のビーチの静けさやら空気感を味わっていた。

1日中出歩きっぱなしだったこともあってか、疲れで23:00頃には就寝し、朝の7時頃まで爆睡した。

目覚めて窓を開けるとそこには人気のない開放的なビーチ。海の匂い。波の音。最高の贅沢である。

まぁ今日は天気が荒れるらしく、日中は雨がふったり止んだりらしいが、旅行先での雨は僕は嫌いじゃないので問題ない。

今日は17:00の便で本当の那覇へ戻る予定なので、それまでは渡嘉敷島でまたドライブして過ごすことにした。

ホテルの朝食。

昨夜の食事もそうだが、結構豪華で美味しい。お酒以外の飲み物も飲み放題だったし。

広いレストランには2人くらいいたが、僕が食べ終わる頃には僕1人になっていた。この時期は本当に人がいないので最高である。

食後、コーヒーを飲みながらぽけーっとしていたら、従業員の若いお姉さんが話しかけてくれて、色々と話していたら1時間くらい経っていた。

そのお姉さんは、去年に渡嘉敷島に移住したと言う20代後半の方だった。どうして移住したのか、島での生活はどうなのか、色々と興味津々になってしまって、僕にしては珍しく話し込んでいた。

お姉さんは都会での仕事の日々に疑問を持ち、自分はどういう生活が幸せなのかと考えた結果、思い切ってお金は無くともゆったりのんびりできる渡嘉敷島に移住したんだそうだ。

話を聞くと、お姉さんのように移住した人はかなり多く、ほとんどが住み込みで働いているらしい。

お金はあんまりないけど、目の前には世界でも屈指のエメラルドブルーの海が広がっていて、仕事が終わったらゆっくり出来る環境が気に入ってるようだった。

まぁ当然いい事ばかりではなくて、お金はないし、島は狭いからどこ行っても顔見知りだらけだから、あんまりソリが合わない人がいると大変な面があったりするらしいけど、総合的に見ると移住して良かったんだとか。

20代という若さなのに、いわゆる「普通」とされている生き方のレールから外れて、自分なりの幸せな生き方を考えて生活を決めているところがすごいなーって思った。

僕が20代の頃は、多くの人が乗っている「会社勤めをして生活する」というレールに「乗らなければならない」などと、価値観・視野の狭い生き方しか考えられなかったものだ。

若いうちに自分なりの幸せとは何か?を考えて行動している人は本当すごいと思うんだよね。

視野の狭かった昔は、そういう生き方をしている人に対して「将来はどうするの?」なんて老害が言うような事しか頭に浮かばなかったけど、そもそも年取った時のことを考えて生きるなんてのは詰まらないし、若い時期にやりたいことをやるのって大切なことなんじゃないかって今は思う。

僕は去年の年末頃、色々あって仕事が本気で嫌になってしまい、仕事を辞めてレールから外れた生き方をしようと思ってたりしていたんだけど(そこからまた色々あって結局今も会社勤めをしているわけだが)、次にもしそんな機会があるのなら、一年くらいこういった離島の島でゆったりとしながら暮らしてみたいな、なんて思った。

年間契約にはなるけど島にいくつかある戸建ての家でも年間60万円くらいで借りられるらしいという話を聞いたので、まぁ都会での生活に本気で嫌気がさしたら、こういった離島に1年くらい移住したりしてみようと思う。

…色々話しをし、出かける準備をしてホテルを後にした。

今日もレンタルバイクを借りて島をドライブ。

この展望所で海を眺めていたら60代か70代と思われる旅行者のおじいさん2人が話しかけてきた。

以下、蛇足な会話…。

「お兄さん、観光?」

「ええ、そうです。」

「学生?」

「いえ、社会人です。」

「私達も沖縄旅行中なんですよ。昨日は波照間島(沖縄の最南端の離島)に行ってきて。星が綺麗でよかったよ。この時期は毎年沖縄に来ているのよ。」

「青春してますね~」

「うひひひ!失った青春を今取り戻しているんですよ。この歳になって。若い内はどこにもいかなかったから。」

「楽しそうですね。」

「楽しいよ。この時期、人は少ないし。毎年2人で旅行に来ているんだよ。」

…とかいう会話をしたりして、僕のおすすめの展望所を教えたりして別れた。

別れ際、おじいさんから「良い旅を!」と言われた。

「良い旅を!」

なんとなく中々良いセリフだなと思ったので、僕も今後使おうと思った瞬間だった。

だらごろは去り際のセリフを1つ学習した!

昨日昼食を食べたところに寄ったら離島の野良猫が集まっていた。

野良猫のくせに肉付きが良く、栄養のあるもんを食べていることは一目瞭然だった。

わらわら…。

おらぁ!!必殺ゴッドハンド!!

猫は昇天した。

にょきにょき…。股間から猫。

古い傷がたくさんある猫だった。

こんなにマッタリした空気が漂う島でも猫同士の争いはあるということか。

気楽そうに生きる猫も、実際は気苦労が多いんだろうな、と思った。

昨日1日で島のほとんどを回ったが、この見花原展望所ってところには行ってなかったので探検することに。

看板には930m先にあると書いてあるが、坂のあるプチ山道だったのでかなり大変だった…。

はぁ…はぁ…。辛い。暑い。死ぬ。

Tシャツ1枚になって登っていた。

ついた。

当然だが人間は僕一匹のみ。動物もいない。

1時間ほど絶景な展望所で海を眺めていた。

聞こえてくる音は、波の音、遠くから聞こえてくる鳥の鳴き声、心地よい海風のみだった。

地球を汚染している人間共の気配が一切しないこの場所はとても居心地が良かった。

自分だけが生きている気がした。


食事をしてマッタリしていたら外は大雨に。

旅行中の雨は嫌いじゃない。こういったアクシデントは旅行の気分を盛り上げる要素を持っていると僕は思う。

30分くらい雨宿りし、フェリーの時間まで最後のドライブをすることに。

この二日間はスクーターでドライブしまくって島中の展望所に行ったり来たりしてたな。

まぁ二日も連続で来ると目新しさは薄らいでしまったけど、1年くらいは離島に住んでみたいなと思った。

レンタルバイクを借りた若いおにーちゃんのところにバイクを返しに行った時に軽い雑談をしたら、島で育ったというおにーちゃんは外に出たくて仕方がないと言っていた。

というか、本島での仕事が決まって島を出ると言っていた。

喧騒な都会で暮らす僕のような人間には魅力に映る島も、島で育った人からすると娯楽も何も無い島での生活は嫌になってしまうんだろうな…。那覇に行くのにフェリーで行くしかないし。

移住した人の話、島から出たい人の話、そして僕の感じた気持ち、なんとなくだけど得るものがあった旅行になった。

名残惜しいがフェリーの時間がやってきて那覇に戻ることに…。

ちなみにフェリー乗り場には早めについたので、おみやげコーナーに立ち寄ったところ、ここでも若い店員の女性(土屋アンナ似)と数十分くらい立ち話をしてしまった。

そしてつい、買う予定のなかったお土産を買ってしもうた…。ああ…出費が…。

17:00頃、フェリーに乗って那覇に戻った。

しかしこの日は雨が振った影響か海が荒れており、大きな波が来るたびに船が大きく揺れてしまい、船酔いしてしまった。

下船した後も1時間くらい気持ち悪くて仕方なかったよ。おえっぷ。

今夜泊まるホテル。13,000円もした。寝るだけだったので安いところに泊まろうとしたんだけど、どこも予約で埋まっており、仕方なく奮発した。

最上階角部屋でとても快適なホテルだったよ。

…しかしあれだ。

旅行に来て3日くらい男ならわかるアレをしていなかったことや、島のおみやげコーナーにいた若い土屋アンナと話をしたのがきっかけとなって、なんかヤバくなってしまった。

目玉をギョロギョロとさせながらスマホを弄り、良さそうな大人のお店を探すこと30分、予約の電話をして沖縄の夜のお店に向かったのであった…。


沖縄旅行4日目の日記は下記から参照できます。

沖縄旅行4日目 東京に帰還。旅費のまとめも。